
謎解きイベント
理系vs文系の謎解きイベント
あなたはどちらのチームにつく?
内容:謎解きイベント
開催日時:無料体験会が決定!
開催場所:大阪府茨木市(詳細は未定)
定員数:200人・2日間開催予定
価格:未定
①『文系チーム』か『理系チーム』のどちらに入るかを決める
②チームごとに用意された謎を解く
③謎が解けたらギルドに報告
④クリアした冒険者が多いチームの勝利
※チームの勝敗については後日、こちらの公式サイトやInstagramで発表!
無料体験会開催!
謎解き初参加でも全然OK!あなたが理系か文系かわかるかも?
2025/10/5(日)|18:00〜20:00
Cozy Cafe & Bar beyond(定員20名)

ブンリケの物語
この世界には、双子のように並び立つ二つの街がある。
ひとつは ヴォルティカ。
蒸気の白い息が空に昇り、歯車の音が絶え間なく響く街。
人々は日々、機械を生み出してきた。
空を飛ぶ船も、ひとりで動く人形も、みな彼らの手によるもの。
「法則を解き明かせば、未来は必ず進歩する」
そう信じる街だった。
もうひとつは エルディア。
高い塔の上で魔法使いたちが星の詩を読み、広場では吟遊詩人が物語を歌う。
言葉が光となり、歌が炎となり、物語が人々の心を動かす街。
「言葉と想像力が、未来を彩る」
こう信じる街だった。
かつて、この二つの街は互いに張り合いながらも輝いていた。
「もっと速い船を作ろう!」
「まだ誰も知らない物語を語ろう!」
夢を語り合い、挑戦し続けることが当たり前だった。
だが、いつしか人々は夢を追わなくなった。
「どうせやっても無駄だ」
「誰も聞いてくれない」
そんな言葉が口癖になり、街から“やる気”の灯は薄れていった。
それでも、不思議なことに——
無気力になっても、プライドだけは大きく育ってしまった。
「理系の方が正しい!」
「いや、文系こそが上だ!」
互いに優位を証明しようとする声が街を満たし、小さな争いが絶えなくなった。
やがてその声は、大地を震わせるほどに大きくなっていった。
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その様子を静かに見つめていた者たちがいた。
世界の歴史を記し、未来を見届ける組織——ギルド・ネオマチ。
ギルドの使者は重々しい声で告げた。
「このまま争い続ければ、二つの街はやがて滅びるだろう。
だが、我らは知っている。
理系も文系も、素晴らしい力を持っていることを。
ならば今ここで決着をつけよ。
舞台は神聖なる大樹 ブライアリーフ のふもと。
勝者の名を、我らが歴史に刻もう。」
その知らせは、風のように世界中を駆け巡った。
二つの街は大騒ぎになり、人々は興奮と不安に胸を震わせた。
「いよいよ決着の時か!」
「今こそ、自分たちの正しさを証明するのだ!」
ヴォルティカから選ばれたのは、若き技師 アレン。
幼い頃から歯車と蒸気の音に胸を躍らせ、誰よりも前向きに挑戦を続けてきた。
「まだ見ぬ未来を、自分の手で作りたい」
そう語るその瞳は、街の人々にとって失われつつあった輝きそのものだった。
街全体は惰性に流されつつあったが、アレンだけは違った。
だからこそ人々は彼を代表に選んだのだ。
「アレンなら必ずやり遂げる」と。
エルディアから選ばれたのは、銀髪の詩術師 リラ。
彼女は詩を歌い、物語を紡ぎ、誰よりも未来を信じ続けていた。
「物語は人を変える。言葉は世界を動かす」
そう語る声は、閉じかけていた人々の心に火を灯した。
街全体が無気力に沈みかけていた中で、リラだけは澄んだまなざしを持っていた。
だからこそ人々は彼女を代表に選んだのだ。
「リラなら私たちを導いてくれる」と。
アレンとリラ。
二人はそれぞれの街の最後の希望として、大樹ブライアリーフへと歩みを進めていった。
ブライアリーフ——世界を見守ると伝えられる神聖な大樹。
幹は空を突き、枝葉は雲を貫き、根は大地の奥深くまで広がっている。
古来より「この樹は真実を見抜き、勇気を持つ者に力を与える」と語り継がれてきた。
そのふもとに、今や数え切れぬほどの人々が集まっていた。
片側にはヴォルティカの市民が、工具や歯車を掲げて声を張り上げる。
「アレン! 理系の力を示せ!」
反対側にはエルディアの人々が、詩集や魔法の光を掲げて歌を響かせる。
「リラ! 言葉の力で世界を照らせ!」
大樹の根元に並び立つ二人。
その後ろには、威厳ある黒衣をまとったギルド・ネオマチの記録官。
彼は深く息を吸い込み、宣言した。
「ここに、ブンリケ戦記クロニクルを開く。
だが忘れるな——これは代表者だけの戦いではない。
ここにいるすべての者が、この戦記の登場人物なのだ。」
その声に、群衆はざわめいた。
そう、観客もまた、この戦いに参加するのだ。
アレンが一歩前に出て、声を張り上げた。
「僕は蒸気と歯車を信じている!
法則を解き明かせば、未来は必ずひらける!
でも僕一人では足りない。
共に考え、共に挑んでくれる仲間が必要なんだ。
理系の旗の下に集え! 共に未来を作ろう!」
次にリラが杖を掲げ、澄んだ声で呼びかけた。
「私は言葉と物語を信じている!
ひらめきと想像力があれば、未来は変えられる!
でも、物語は一人では完成しない。
共に歩んでくれる仲間が必要なの。
文系の旗を掲げ、共に挑もう!」
二人の声は大樹の枝葉を震わせ、観客の胸に響いた。
群衆は声を上げる。
「理系だ!」「文系だ!」
熱は次第に大きくなり、まるで世界そのものが揺れているかのようだった。
そのとき、ブライアリーフの葉がざわめいた。
まるで大樹自身が、人々一人ひとりに問いかけているかのように。
「さあ、物語はここから始まる。
理系か? 文系か?
無気力の霧に飲まれるのか、それとも挑戦の炎を灯すのか。
その答えを決めるのは——あなた自身だ。」
静寂の中、アレンが手を差し伸べる。
「法則を信じる者よ、僕と共に来てくれ!」
リラが微笑み、杖を掲げる。
「物語を愛する者よ、私と共に歩んで!」
大樹の下、世界は今まさに分かれ道に立っている。
次に語られるのは——あなたの選択の物語だ。
理系代表:アレン

文系代表:リラ
